近年、「AED(自動体外式除細動器)」の普及が進み、認知度も高まり、地域の講習などで一度は実際に使用した経験のある方も増えているのではないでしょうか。
私の娘が通う小学校では、4年生になると授業の一環として日本赤十字社による「救急法講習会」が実施され親子で参加しました。そこで心肺蘇生とAEDを用いた救命法を学ぶことができました。
4年生の保護者が夏休みのプール当番を担うので、水の事故に対処するために夏休み前に実施されたのですが、水の事故に限らず突然心停止に陥った人に対しても同じ方法で対処することができます。
しかし、受講から1年半以上が経過した今、もし心停止に陥った人に遭遇した時に適切に対処できるのでしょうか。
確かにAEDの使い方は簡単で電源を入れれば音声メッセージと本体の点滅するランプに従って操作することができます。ですが、AEDを手配する間に心肺蘇生を開始しなくてはなりません。意識の確認、119番通報、AEDの手配、心停止の判断、胸骨圧迫、気道確保、人口呼吸までの手順を思い出し、即座に実行できるのでしょうか。一刻を争う事態で焦りや緊張により思考が停止してしまいそうです。
先日、ラジオで紹介していたサイトに興味をひかれ訪れてみました。
「減らせ突然死プロジェクト実行委員会」のサイト上のオンラインゲームで心肺蘇生とAEDの操作方法を学べるというものです。今年2月1日にリリースされたこのオンラインゲームは、サスペンスドラマ仕立てになっていて、物語の中で10問のクイズを答えながら救命法を学ぶことができます。
実際に試してみました。意識の確認から救命救急士が到着するまでの手順を体感することができます。講習会で行った胸骨圧迫は思っていた以上にテンポが速かったこと、また思っていた以上に力を入れるので一人で続けるのは難しかったことを思い出しました。
楽しみながら救命法を身につけて、また、私のように一度の受講経験しか持たない人にとっては、定期的に訪れることで知識を定着させることができそうです。
さて、一般財団法人日本救急医療財団のサイトでは、AED設置場所を地図上に示した「全国AEDマップ」を公開しています。(https://www.qqzaidanmap.jp/) また、「ハートに稲妻」の下記AEDマークは当財団の登録商標です。このマークは以下サイトにて公開されていてダウンロードすることができます。 (http://www.qqzaidan.jp/AED/aedmark.html)
【登録番号】第4913376号
【出願日】平成17年5月2日
【登録日】平成17年12月9日
ちなみに、「AED」の文字は任意であり、図形部分だけが登録されていますので、特許情報プラットフォームで検索する場合、「AED」のキーワードでは検索することができません。
いつでも誰にでも起こりうる突然の心停止、救えるはずの命を救うために、皆さんも心肺蘇生とAEDによる救命法を身につけましょう!(すーママ)
<参考サイト>
減らせ突然死 AED プロジェクト:
http://aed-project.jp/index.html
一般財団法人日本循環器学会:
http://www.j-circ.or.jp/cpr/elearning160129.html
一般財団法人日本救急医療財団:
http://www.qqzaidan.jp/