相変わらず、ヘッドフォン装着生活を送っているスイマーです。
ヘッドフォンに適した録音方法に、「バイノーラル録音」というものがあります。
人が普段聴いている立体的距離感そのままの音が再現できるよう、人の頭部を模した「ダミーヘッドマイク」を使った録音の方法です。
(このダミーヘッドマイクは、特許を取得したものではないことと個人で購入するには少々お高いことから、自作している方々もいるようです。)
これを使って録音されたCDを一般的なスピーカで再生してみると普通のステレオ録音の音しかせず今一つ物足りないのですが、ヘッドフォンで聞くと小枝の上の小鳥の囀りや真後ろで皿が割れる音、そして耳元で囁かれた声に至るまで、まるでその場にいるかのようにリアルな立体感を待って再生されます。
考案されたのは1980年代以前で、その時は物珍しさこそあってもあまり流行しなかったそうですが、個人単位で音を楽しむ生活が主流の昨今には、とても適した技術だと思います。
「擬似あたま」で録音されたCD、ちょっと奮発して購入した愛用のヘッドフォンで、就寝前にこっそり聴いています。
高級スピーカから流れてくる流麗なクラシックも良いものですが、臨場感あふれるドラマCDを聴きながらの耳福なひと時もまた捨てがたい…、春の宵なのです。
*参考:ウィキペディア「バイノーラル録音」↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%AB%E9%8C%B2%E9%9F%B3