世界へ拡散 ピクトグラム

  • 2015年06月18日

20150618-01.jpg街中でよく見かける案内表示のマーク。全国どこでも見かけます。
特許事務所関係者にとって馴染みがあるマークといえば、商品やサービスを表示するための商標ですが、街中で見かけるマークにはこういった商標以外のマークもあります。

このマークの正式名称は”ピクトグラム”といいます。
始まりは、1964年の東京五輪。外国のお客様を迎える際に、トイレや食堂、電話などの案内表示を、日本の家紋文化をアレンジして当時のデザイナーが結集し作り上げたものが最初だそうです。以来、ピクトグラムが世界中に広まっていったそうです。そして、ピクトグラム制作の中心となったデザイン評論家の勝見勝氏が、これらのピクトグラムの著作権を放棄したことも理由の一つのようです。

無駄をそぎ落としつつも万人が見てすぐに内容が理解できるピクトグラム。究極のシンプルを追求するという意味で日本のわびさびに通じるものがあるように感じました。
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、政府は災害時の避難場所を示すピクトグラムを全国的に統一した上で、国際規格への登録を目指す作業を進めているそうです(参照:yomiuri online)。阪神淡路大震災と東日本大震災を経験し、今現在も地震が頻発している日本だからこそ、文化を超えて世界中の人に瞬時に理解できるピクトグラムが制作されることを期待します。そして、今回も、それが世界中に広まることで、災害による被害がより一層少なくなることを願います。

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