いつまでも温かくするために・・・

  • 2015年03月06日

 こんにちは。SHOです。
 今年の冬は、毎日、事務所にお弁当を持ってきています。そこで愛用しているのが写真1のスープジャーです。使ってみるとこれが大変便利です。どこでも温かい汁物を食べられるのはもちろんですが、煮込み料理だと朝作った料理がお昼までしっかり保温されているので、食べる頃には煮込みの度合いも進んでいて大変おいしくなります。

写真1写真2
【写真1】【写真2】




 私が使っているスープジャーは、写真2に示す5個の部品から構成されています。蓋は、写真2の上段左側の容器本体を除く4個の部品から構成されていて毎日洗うのがなかなか大変です(笑)が、これだけの部品から構成されている蓋は、特別な機能をもっているようです。そこで、特許公報を特許電子図書館で調べてみると、まさに写真の蓋とそっくりの図面が記載されている特許公報(特開2011-230807)を見つけたので読んでみました。
 公報によると、外蓋本体(写真2の上段真ん中の部品)に設けられるゴム製の部品(写真2の上段右側の部品)は、外蓋を閉めたときに内蓋本体(写真2の下段右側の部品)の中央にある空気穴を閉じる一方、外蓋を開けるときにその空気穴を開放します。内蓋本体の空気穴は、内容物の温度が下がると容器内部の圧力が低くなるため外の空気を吸い込んで内蓋を開けやすくするよう設けられているのですが、常に空気穴が開放されていると内容物の温度が下がってしまうので、外蓋が閉められているときはゴム製の部品が空気穴を閉じるようになっているのです。
この製品のHP(http://www.thermos.jp/new_products/JBI_new.html)を見てみると、「開けやすく、もれない2ピース密閉構造のフタ」となっています。まさに、保温性を損なうことなく「開けやすい蓋」だったわけです。外蓋に設けられている小さなゴム製の部品が大きな役割を担っていることに気づかされました。

 実は、今回、特許公報を読んで気づいたことがもう一つありました。それは、蓋の閉め方です。これまで内蓋は外蓋と一緒に容器本体に閉め込んでいたのですが、公報には、内蓋を容器本体にはめ込んでから外蓋を閉じる方法が書かれていました。確かにこの方が確実に「もれない蓋」とすることができます。しかし、公報を読んで本当の使い方を知らされるとは・・・。説明書を読まずに使うとこういうことになってしまうのですね。どんな小さな説明書でもちゃんと読むこと!今回は、反省する良い機会にもなりました。

特許電子図書館:http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

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