ジンです。
今日は、出願人にとってとてもいいニュースをお伝えます。
朝日新聞のニュースによりますと、特許庁は10日、特許および商標に関する料金を引き下げる方針を明らかにしました。
特許の出願および維持に関わる料金を10%程度引き下げ、商標の登録に必要な料金を25%引き下げ、商標の更新料を20%引き下げる方針です。(下記の参考表を参考)。
これは、2008年以来、7年ぶりの料金の引き下げです。現在、国会に改正法案を提出する段階ですが、改正法案では、企業の負担を減らし競争力を高めるのがねらいと説明されます。
現 行 | 改正後 | |
特許出願料 | 1万5千円 | 1万4千円 |
特許料 (第1年から第3年) | 毎年2300円 +請求項数×200円 | 毎年2100円 +請求項数×200円 |
商標設定登録料 | 区分数×37600円 | 区分数×28200円 |
商標更新登録料 | 区分数×48500円 | 区分数×38800円 |
ところで、特許をたくさん出願することで、企業の競争力が本当に高まるのでしょうか?
せっかく特許権を取得したのに、取得した特許権が自社の製品に使われていなかったケースもたくさんあります。また、取得した特許権が特許無効となって消滅したりすることもよくあります。
ということで、費用が安くなったから出願の量を増やそうと考えるよりは、自社の現況に基づいて質の高い特許権を取得することが大事なことであると考えます。