こんにちは、チロ姉です。
特許事務所で事務の仕事をしていると、判決の英文を目にする機会があります。
その時私の頭をちらりと過るのが、クレイマー・クレイマー(原題:Kramer vs. Kramer)
という映画のタイトルです。
有名な映画なのでご存知の方も多いと思いますが、物語の内容は、メリル・ストリープさん演じる妻のジュアンナ・クレイマーがダスティン・ホフマンさん演じる夫のテッド・クレイマーに離婚を切り出し、夫婦が子供の親権をめぐり裁判で争うというものです。
そのタイトルは物語の内容をとても簡潔にあらわしています。「vs.」は英語のagainstを意味するラテン語で、先に記載される方が原告、後が被告を意味します。映画では妻のジョアンナが裁判をおこしますので、ジョアンナ・クレイマーvs.テッド・クレイマーということになります。映画の舞台となるニューヨークの街並み、役者さんの素晴らしい演技などに感動した私ですが、そのタイトルのスマートさも強く印象に残りました。
一般的な文書でもラテン語はよく目にしますね。
ちなみに、i.e.(すなわち)、in re(~に関する)、et al(その他)もラテン語由来です。