スーパーコンピュータ「京(けい)」をご存じでしょうか。
2005年に開始された文部科学省の次世代スーパーコンピュータ計画の一環として、理化学研究所と富士通が共同開発したもので、「京」という名前は、演算速度が10ペタフロップス(10ペタ=10の16乗)つまり、浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力に由来します。
(数字の単位でいうと、一、十、百、千、万、・・・億・・・兆・・・・・京は、兆の一万倍)
ちなみに、「京」は理化学研究所の登録商標です。
この「京」が、7月に発表されたビッグデータ解析の性能を競うGraph500というランキングにおいて、3期連続で世界1位となったそうです。計算速度を競うTOP500というランキングでは、2011年6月と2011年11月に1位となり、最新のランキングでは5位にマークしています。
スーパーコンピュータは、難しい課題をすみやかに解決するため、複雑な計算処理に使われますが、私たちが直接的に関わることがないので、縁のない世界のように感じられます。しかし、そんな、「なんだかよくわからないけど凄いもの」ですが、研究の成果により、新しい「もの」や医療、防災などの分野において、ゆくゆくは恩恵を受けることもあると思うと、ありがたみが湧いてきます。
スーパーコンピュータ「京」は、神戸市の理化学研究所 計算科学研究機構にあり、この施設は見学することが可能です。最寄り駅は、神戸新交通ポートアイランド線の「京コンピュータ前駅」です。私は、理化学研究所(リケン)というと、わかめスープやノンオイルドレッシングを思い浮かべますが(正しくは、理化学研究所からビタミンA部門を引き継いだ理研ビタミンの商品)、機会があれば見学してみたいと思います。
下の写真は、見学した友人から貰った理研グッズのノートです。(シスぞう)
※京の写真はWikipediaより。Wikipedia 京 (スーパーコンピュータ)
※理化学研究所 計算科学研究機構 「京」の見学について