夏休みに入る前、娘が学校から「ロボカップ2017名古屋世界大会」のチラシをもらってきました。行ってみたいとリクエストがあったので、7月の終わりに金城ふ頭にあるポートメッセなごやまで足を運びました。
最終日の午後だったので競技の方は終わっているものが多く、最初に行った展示場ではちょうど1つの競技が始まったようでしたが、残念ながら多くの人垣で全く見られませんでした。でも時折沸き起こる歓声で熱く盛り上がっているのを体感できました。
その後、併催事業として開催されていた「ロボット技術・産業フェア」をメインに回りました。
体験コーナーや子ども向けのワークショップもあり、とても賑わっていてたくさんのユニークなロボットや先進技術を目の当たりにでき大変興味深かったです。
そこでとても可愛らしいロボットに出会いました。
他のロボットとは一線を画していて、見るからにとても不器用そうなロボットたちなのです。
「Muu」、「iBones」、「ゴミ箱ロボット」です。
開発した研究室の学生さんと思われる係の方の説明によると、「Muu」は、小さな子どもに接するように近づいて目を見ながら話を聞いてあげたり相槌を打ってあげたりしないと何もできないロボットなのだとか。
隣には、おどおどしながらティッシュを配ろうとするロボットがいました。「iBones」です。こんな動きをしていたらティッシュを受け取ってあげなくちゃという気持ちにさせられます。
「ゴミ箱ロボット」は、ゴミを拾うロボットではなく、ゴミを見つけると周りの人に近づいてゴミを拾わせたくなるような動きをするロボットでした。
これらは、豊橋技術科学大学の岡田研究室で開発されました。この研究室では、このような「弱いロボット」を生み出しているそうです。
ロボット導入で効率化をはかるのではなく、ロボットと人がうまく共存できるような関係性をデザインすることも必要と考え、単体で完結しないロボットの”弱さ”から、人が本来持っているやさしさや工夫を引き出せるかもしれないという可能性を秘めています。
人とロボットが補い合いながら共生する未来を想像するとワクワクしますね。
ちなみに、岡田教授が創作に携われた「コミュニケーションロボット」という意匠登録がありましたが、今回紹介した弱いロボットの意匠ではないようでした。
下に引用した参考サイトでは、弱いロボットたちの動画も載っていますので、興味をもたれた方は是非ご覧下さい。ほっこりしますよ♪(すーママ)
<参考サイト>
豊橋技術科学大学ICD研究室: Muu:https://www.icd.cs.tut.ac.jp/projects/new_muu.html
豊橋技術科学大学ICD研究室: Sociable Trash Box:https://www.icd.cs.tut.ac.jp/projects/new_stb.html
連載対談「未来飛考空間」第7回 – NexTalk:http://nextalk-uniadex.com/_ct/17060843
Muu – ITmedia NEWS:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/18/news117.html
iBones – ITmedia NEWS:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/19/news097.html