日本人宇宙飛行士、油井さんが国際宇宙ステーションで5か月近く滞在した後、無事地球に帰還したのは記憶に新しいところです。これからの宇宙開発は長期滞在に向けて乗員の健康をいかに保つかが大切になってきます。
無重力の世界では地上より脳内の血圧が高まります。宇宙飛行士の2/3が宇宙滞在中に目の不調を訴えています。露米の学者たちは、無重力で一番負担を受けるのは脳の動脈であるとの結論に達しています。
この脳の不調を抑えるために、NASA とRoscosmos(ロシア宇宙庁)が共同で「ウォレスとグルミット」というクレイアニメで有名になったズボンに似たデザインの装置を発明し、実験的に使われるそうです。(正式名称はlower body negative pressure(下半身陰圧(負荷))、または Chibis suit)http://motherboard.vice.com/read/these-wallace-and-gromit-style-pants-will-prepare-humans-for-mars
「ウォレスとグルミット」の制作会社はこのデザインについて意匠権は主張していないようです。イギリスのブリストル大学のチームは、この形のズボンに人工筋肉を装着し、高齢者や身体障害者向けの車いすに代わって用いられないか試みています。 http://www.telegraph.co.uk/news/science/science-news/11430837/British-designers-developing-Wallace-and-Gromit-robotic-trousers.html
KUMAでした。