「”エスカレートする”の語源は”エスカレータ”」

  • 2012年12月21日

画期的な発明は、私たちの生活を変え、新しい言葉を生むことさえあります。

考えてみれば当たり前のことですが、辞典を調べてハッとしました。
新しく生まれた「言葉」が辞典に載ると、それが一過性のものではなく、生活に浸透してきているものなのだと感じることがあります。例えば、スマートホン、タブレットなど。

数年前にはインターネットで英単語の用例を知りたいと、英英辞典を検索したとき、単語の意味しか分からず、用例や語源などを容易に知ることはできませんでした。

ところが今では、インターネットで、英単語の用例や語源も豊富に載っています。
様々なトピックで言葉に関する記事も掲載され、それを読むのも楽しいものです。

商標に関する記事の中に、エスカレータに関するものを見つけました。
そこで、”エスカレートする(動詞)”の語源は”エスカレータ”であるということを初めて知りました。

参考:http://www.merriam-webster.com/top-ten-lists/top-10-words-from-trademarks-vol-2/escalate.html

特許事務所で働いていると、最先端技術がすぐ”そこ”にあります。

当事務所で出願手続きを行った発明が、いつか私たちの生活や言葉や景色を変える可能性を秘めていると思うとワクワクします。

ウメ子

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日本一の巨大キャップアート!

  • 2012年12月13日

私の地元で5年に一度開催される「こどもまつり」があります。今年は市制60周年記念事業とともに盛大に開催されました。

市の体育館で行われたメインイベント「みんなでつくる巨大キャップアート~日本一に挑戦しよう~」に、参加しました。

イベントは、10万個のペットボトルのキャップを使って、前人未到の15m×9mの巨大絵を完成させるというもの。市内の小中学生ら240人の手で制作されました。
図柄は、地元で女学校の先生をしていた童話作家、新美南吉が読書している姿。来年迎える南吉の生誕100年を記念して描かれました。

60のパーツにわけられた専用シートに、設計図を見ながら赤、黒、緑、青などのキャップを4人1組で埋め込んでいき、子供も大人も夢中になって楽しむことができました。
どんな絵が完成するのか出来上がるまでのお楽しみです。2階席にあがり完成作品を除幕により披露されるとこどもたちの歓声が響き渡りました。
この様子は、中京テレビでも放映され、YouTubeでも見ることができます。
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121212-03.jpg 121212-02カット2.jpg さて、この専用シートは、「キャップアートパネル」というもので、使用済みのペットボトルキャップを点(ドット)と見立てて、連結可能なシートパネルに自由に絵を描くことができるというものです。
パネルの原料は、「ユメプラスチック」と呼ばれる100%ペットボトルキャップで作られた再生プラスチックです。私の地元で2010年に生み出され、地域産業資源として国の認定を受けたエコマテリアルなのです。
しかも、この「キャップアートパネル」は、意匠登録出願がなされ、今年8月に登録されています。(意匠登録第1450980号)

親子、友達と楽しみながら、地元の”素敵”をたくさん発見するきっかけとなった1日でした。(すーママ)

参考:キャップアートパネル アンジョウハーツ:http://capart.anjohearts.jp/
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「先発」と「後発」

  • 2012年12月06日

 こんにちは。SHOです。

 医師の診断による薬が処方されると、薬の効能や副作用が記載された効能書きを薬局からもらいます。この効能書きに写真のような「この薬は後発品です。」や「この薬は先発品ですが、後発品は存在しません。」といった文章が見受けられます。

 先発品とは、最初に上市(put on the market)された「先発医薬品」を意味します。先発医薬品は、病気に対して効果のある成分の開発や厚生労働大臣の承認を得るためのプロセスに長い年月と莫大な開発費用がかかります。実際、先発医薬品を上市することは製薬会社にとって社運をかけた一大プロジェクトになるようです。これは、先発医薬品に含まれる成分が特許されると、「独占的に」製造または販売が可能となり、開発費用を回収できるだけでなく次の先発医薬品の開発資金を得ることができるためです。
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 一方、後発品とは、特許の存続期間が切れた先発医薬品を他社が製造または販売する「後発医薬品」を意味します。先発医薬品に含まれる成分が特許されると、特許出願の日から原則20年間、他社はその成分を含む医薬品を「業として」製造または販売できません。しかし、特許の存続期間が満了すると、他社は、短期間かつ少ない費用でその成分を含む医薬品を「業として」製造または販売できます。このため、長い年月と莫大な費用をかけて開発された先発医薬品に比べて後発医薬品は、低い価格に設定されます。

 消費者は、薬局によっては、先発医薬品または後発医薬品のいずれかを選択できます。 先発医薬品と後発医薬品は、価格が違うだけでなく、成分も全く同じではないため効能に違いがあるとの意見もあります。というわけで、医薬品選びは慎重に行いたいと思います。
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2012年の大掃除

  • 2012年11月29日

こんにちは、タイムです。
早いもので来月はもう12月。年末がやってきます。
年末といえば大掃除です。服部国際特許事務所では、11月のある日に一足早く2012年の大掃除を行いました。所員全員で、担当を決め一斉にとりかかりました。
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今回、数年ぶりに見る場所、開く場所もあり、長年積った埃にまみれていたりこの先使用する見込みの無い物がどっさり出てきました。古い録音機、使っていない印刷機用トナー、古くなった置物、そして大きなガラス板までも。 特許の業務関係では、今では考えられない過去のフロッピーディスク出願発送用の箱もありました(今はインターネットを利用して特許庁に出願します。)。これらすべて今では使用しない機械遺産を含む大量の不要品を廃棄し、すっきり爽やかな気分になりました。これぞ職場の断捨離(だんしゃり)です。
所内に置かれた植木も一部入れ替えました。所内に新たに仲間入りした数個の若い青緑色の観葉植物は、大きく育つのが楽しみです。
長年気になってはいても手を付けることができなかった箇所の整理に着手でき、少し早いのですが、新たな気持ちで良い年を迎えられそうです。
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技術の進歩

  • 2012年11月19日

 こんにちは。ヒロです。

 2か月ほど前、待望の第1子が誕生しました。娘はとても小さく産まれたのでたいへん心配しましたが、そんな親の心配をよそに、母乳やミルクをよく飲み、すくすく育ってくれています。仕事から帰宅した後は、ミルクを飲ませたり、オムツを替えたり、抱っこしたり、寝かし付けたり、夜泣きで起こされたりと大変です。、娘の表情や仕草の一つ一つが可愛く、疲れながらも癒される毎日です。日々成長する娘の姿を、離れて暮らす実家の両親に見せてあげたい。そう思っていたところ、先日iPad miniが発売されたため早速購入し、実家に設置しました。

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 iPad miniなどのiOS製品には、Facetimeというビデオ通話機能が搭載されています。実家のiPad miniと当方のiPhoneとの間でビデオ通話をすることによって、娘の姿や声(今のところ泣き声のみ)をいつでも両親に伝えることができます。使い方はとても簡単。Facetimeアプリを起動し、通話相手の名前をタップするだけです。また、音声認識機能を備えているので、端末に向かって「○○(通話相手の名前)にFacetime」と話しかけるだけでもOKです。

 画面に映る映像はHD画質のため鮮明で、音声の遅延や雑音は一切無く、まるで互いが同じ場所に居て話しているかのようです。カメラ技術、通信技術、雑音処理技術等の進歩の賜ですね。7.9インチの画面で孫の顔を細かいところまではっきりと、リアルタイムに見ることができ両親も大喜びです。技術の進歩に驚くとともに開発者や製品メーカーに対し感謝の気持ちが湧いてきます。

 iPadやiPhoneのような精密機器には、非常に多くの特許技術が使われています。新しい技術の開発、特許の取得は、企業にとって大きな利益をもたらし、特許技術を用いた製品を手にした人達の暮らしを豊かで楽しいものにしてくれます。

特許法は「発明を奨励し、産業の発達に寄与すること」を目的に制定されています。特許制度が続く限り、世の中の技術は今後も益々進歩していくでしょう。10年後、20年後、娘が大きくなる頃には、今では想像もできない技術が登場し、それが当たり前に使われるようになっているかもしれません。特許業界に携わる人間として、また、子をもつ親として、新技術が人々の暮らしを良くするために用いられ、誰もが住みよい世の中になっていくことを願っています。


参考:Facetime
https://www.apple.com/jp/ios/facetime/
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仕事の話 ~異国文化が言語に与える影響について~

  • 2012年11月14日

こんにちは。ジンです。

 私は、特許事務所の外内の担当として、外国から日本に申請される特許出願、実用新案出願等に関係した処理をしています。案件それぞれが新しい分野なので、楽しいところもありますが、悩みもあります。悩みというのは、「中国人として中国語がだんだん分かり難くなってきている」ということです。
 「あれ!」と、みなさんびっくりするかもしれませんが、その理由について説明します。

 理由1:他国の言葉をそのまま使うので、文章の意味が分かり難くなります。

 例えば、「一種流體致溫及泵動二次流體作回流之建物」。
 これは、明細書中の言葉ですが、文章の中で「致温」、「建物」等の言葉があります。「建物」は、明らかな日本語で、中国語(または台湾語)の辞書にはない言葉です。建物を意味する中国語は「建築物」です。また、「致冷」、「致热」等の言葉はありますが、「致溫」という言葉はありません。

 理由2:他国の言葉をそのまま使うなら、文章の意味を何となく推測できますが、異国の文法まで混ざるので、文章の意味がさらに分かり難くなります。

 例えば、「自动挡开车犯困真要命」。
 これは、最近、友達のブログに書かれた文章ですが、訳してみると、「オートマチック(が?)車を運転するとき眠くなると本当に危ない」となります。おそらく、オートマチックの車を運転するとき眠くなると本当に危ないという意味ですが、目的語である「車」を修飾する「オートマチック」が述語の前に来たので、「オートマチック」が主語じゃないかという違和感が生じます。中国語では、「主語-述語-目的語」という順が原則なので、正しいのは「开自动挡的车犯困真要命」でしょう。

 理由3:文法の乱れよりも恐ろしいのは、論理の乱れです。

 例えば、「對角線作為最大圓形面積之直徑長」。
 これは、特許請求の範囲中の言葉ですが、訳してみると、「対角線を最大円形面積の直径の長さとする」となります。「対角線」を「直径の長さ」とすることは不自然な表現で、「対角線の長さを直径の長さとする」が正しいです。また、「圓形面積之直徑(円形面積の直径)」という表現は不自然な表現であり、「円形の直径」のほうが正しいでしょう。

 文化が融合する現象は、歴史を通じて生じています。皆さんがご存じのとおり、日本語の中には昔からたくさんの漢字が使われています。逆に、近代に入ってから、中国語の中にはたくさんの日本語が使われています。例えば、経済、科学、商業、幹部、健康、社会主義、資本主義・・・等の言葉は中国で生み出された言葉ではなく、日本語が語源です。これらの日本語外来語により、西洋文化が中国で広まりました。

 異国文化との融合は、自国文化の発展を促進することができますが、自国文化の根幹をいじらないことが原則です。自国文化と異国文化を区別せずに乱用すると、自国文化の乱れが生じ、その乱れが広がると、文化の災難になります。

このように、 海外からの仕事は、悩みも大きいですが、たいへん勉強になり、やりがいもあります。


参考:
現代中国語の中の日本語外来語
http://www.kotono8.com/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%80%8C%E5%A4%96%E6%9D%A5%E8%AA%9E%E3%80%8D%E5%95%8F%E9%A1%8C

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海外からのお客様

  • 2012年11月05日

こんにちは、譲渡証書です。

先日、海外の特許事務所からお客様がいらっしゃいました。どんな模様だったか簡単にレポートしたいと思います。

いらしたのは、若手弁理士2名。海外、特にヨーロッパにおける特許出願に関するプレゼンをしてくださいました。異なる国々が集まるヨーロッパならではの苦労や面白味。

そのなかで、ひとつご紹介しましょう。

例えば、ヨーロッパで特許出願する上で、まず考えるのが以下の2つの選択肢なのですが、どちらを選ばれますか?

①EP特許出願 (特許になると、加盟国すべてで有効な権利となる)

②国別出願 (その国でしか有効ではない)

特許を取りたい国が複数ある場合、普通なら①がよさそうって思いますよね。
ただ、費用の面から考えると、そうとも言いきれません。

①は、おおむね手数料が高めなので、弁理士手数料などを考慮しないで考えると、②でイギリス・ドイツ両方出願したときよりも、①の方が高くなってしまうのが現実だとか…。よって、案件によっては、的を絞って出願するのも賢明な選択となりえるのです。個々の案件で様々な事情があるので、迷ったら専門家に相談するのが一番ですよ。

さて、プレゼンを終えたら会食です。海外の弁理士制度や異なる国々と仕事をする大変な点、やりがいなどのお話しをしました。その後、名古屋城まで見送り、解散となりました。日々Eメールでしかやり取りしない海外のお客様ですので、実際に会ってお話しするのはうれしいものですね。これからもひとつひとつのメールにより心をこめようと気持ちを新たにした譲渡証書でした。
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クリエイティブな国、日本

  • 2012年10月26日

システム担当のNKです。
Apple社が新しい製品を発表し注目されていますが、先日インターネット上に「スティーブ・ジョブズが得ていた驚きの特許の数々」という記事が掲載され、ジョブズ氏が取得した特許が再び話題になりました。
つい最近iPod nanoを購入した際、まずは、パッケージングの美しさに目を惹かれました。引き継がれたジョブズ氏のこだわりやクリエイティブな精神は、素晴らしいというほかありません。
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ところで、今年行われた米Adobe Systems社の調査によると、世界で最もクリエイティブな国に、日本が選ばれたそうです(※)。
個人的には、この調査結果にやや驚きを感じました。しかし、これは誇らしいことですし、自らもクリエイティブであり続けたいと改めて思った次第です。
クリエイティブな人にはエネルギーを感じます。世界で、日本で、数々のクリエイティブが生まれることを期待します。

※米国、英国、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の成人5,000人を対象に実施し、最もクリエイティブな国に36%(1位)が日本を選び、26%(2位)がアメリカを選びました。
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KISHIMEN 好吃!!!

  • 2012年10月19日

こんにちは、スマイルです(*^_^*)。

先週、友達と日本三大神宮のひとつ、熱田神宮にいってきました。そこで、日本に来て、初めて「なごやめし」のひとつのきしめんを食べました。名古屋の人なら誰でもご存じのきしめんです。今回初めて食べて、”好吃!!!!”
麺は肉厚でもっちりとした食感があり、つゆは塩分控えめで、あっさりした味わい。ちょっと甘口仕上げで、薄いかまぼこにほうれん草のおひたし、油揚げが具として使われてます。食べる前にかつお節をタップリとまぶします(^ム^)。

召し上がったことのない方、ぜひ、ご賞味くださいね。名古屋は、本当においしいものが多いですよ。

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你好,我是微笑(*^ ^*)
上周和朋友去了日本三大神宫之一的热田神宫。在那里吃了”名古屋风味”中的棋子面(KISHIMEN)住在名古屋的人没有人不知道的,第一次吃的感觉就是”好吃!!!!”。
棋子面的面厚,口感略似糯米。汤汁则略谈,请谈中微甜。还有薄薄的鱼糕,菠菜,以及配菜。吃之前一定要加上多多地木鱼花(^ム^)。
没吃过的朋友一定要品尝一下呦。名古屋有很多好吃的东西,如果来名古屋旅行的话,千万不要忘了棋子面(KISHIMEN)。
http://www.miyakishimen.co.jp/04_shop/index.html
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「山で思う事」

  • 2012年10月18日

スイマーです。
基本的にインドア派ですが、水泳と登山だけは別で、一人黙々体を動かすこの二つは結構好きです。

スイマーがよく行くのは岐阜金華山ですが、近県には錚々たる名山が連なっています。
その中で、ここ名古屋からの登山となると滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山がおすすめです。思い立ってすぐ登りに行ける山だと思います。

何度も登っていますが、1000メートル超えの山にしては頂上には、山小屋や売店があり、軽食や物販コーナーも備わっています。いつ行ってもお子さんを連れて登る方を沢山見掛けます。

伊吹山の登山ガイド
http://www.360navi.com/photo/28shiga/02ibuki/10index.htm

賑やかで明るい雰囲気の山登りですが、大人達がゼイゼイ言いながら登っている脇を子供達が足取りも軽く駆け足で通り過ぎて行くのを見送る度・・・・・・・。嗚呼自分にもこんな身軽な時期があったのだな…と己の日頃の運動不足を噛み締める次第です。いよいよ、秋の行楽シーズン。体力つくりもかねて自然の中にでかけませんか?
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