こんにちは、ジンです。
最近、ペットボトルを飲むとき、ペットボトルのある秘密を発見しました。
ペットボトルの蓋をよく見ると、蓋に切れ目がついています。最初は、蓋に切れ目が入っていてよいのか?不良品じゃないか?と思い、ネットで調べたら、そうではありませんでした。
ペットボトルの蓋の切れ目は、飲み口の清潔を保つためのものです。
飲料水をボトルにつめたあと、飲み口のネジの部分には、飲料水が残ります。そのまま出荷すると、蓋と飲み口のネジの部分との隙間にカビが発生しやすく、しかし、飲み口のネジの部分を一つずつ丁寧に拭くことは大変な作業になります。ここで、飲み口のネジの部分に残っている飲料水を洗い流すために、ペットボトルの蓋に切れ目を作りました。しかし、どうやって洗い流すのでしょうか?こんな細い切れ目で、本当に洗い流すことができるのでしょうか?
さらに調べたら、ペットボトルの洗浄方法に関する発明が見つかりました。
ペットボトルの蓋を半分だけ閉めて、ペットボトルと蓋の全体にシャワーをかけると、蓋の切れ目からキャップの内側に毛細管現象により水が侵入し、飲み口のネジの部分に付着した飲料が洗い流されます。詳しい洗浄方法は、出願人サントリー株式会社の特許公開公報2007-191184号明細書を参照してください。
蓋に作られる小さな切れ目ですが、ペットボトルの衛生を保つために大きな貢献をしていますね。
ちなみに全てのペッドボトルの蓋に切れ目が抜かれているわけではありません。例えば、ミネラルウォータ等のペッドボトルの蓋には切れ目を見つけられませんでした。
毎日のなにげない商品にも、こんなに素晴らしい発明が利用されてます。
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ハッと一息!
~弁理士、特許技術者、翻訳者、事務アシスタントが書き込みます。~
メールは顔? ~アメリカを訪れて~
皆様こんにちは。コレポン担当の譲渡証書です。
1週間ほどお休みをいただき、留学時代の友達を訪ねアメリカへ行ってまいりました。訪れたのはイリノイ州シカゴ、ノースカロライナ州ハイポイントです。シカゴにはウィスコンシン出身の友人と3日間滞在、ハイポイントでは友人宅にお邪魔させてもらいました。旅行の様子を数回に分けてお知らせしたいと思いますが、今回は英語について、お話しします。
渡米前、英語を「話し、聞く」のが1日中になるため(※コレポンでは読み書きが中心で、話すにしても短時間)、心身ともにきっと疲弊するだろうな、と少し不安でした。しかし、意外にもなんとかなりました(外国語を聞いて話すのって、頭が疲れますよね??)。
特許事務職では、コレポン担当として毎日、Eメールを読んで、訳して、所内に展開し、また訳す、の繰り返しをしているせいか、旅行中は脳みそ的にそう負担はなかったようです。また、気心の知れた間柄なのでリラックスして話せたことも、あまり疲れなかった要因のひとつでしょう。外国語がスラスラ話せるというのは相手と自分がどういう関係かというのも大きな要素だと思います。
ウィリスタワー(旧シアーズタワー)から臨むミシガン湖と高層ビル群
お仕事では、お客様が基本的には英語を使う相手なのですが、Eメールが中心のため、文面がそのまま相手の顔になってしまう感覚があります(わかるでしょうか?)。でも、顔がわからないにせよ、相手を想像しながら言葉を紡いでいかなければいけません。外国語を綴っているとき、なんだか日本語的な思想を忘れてしまうときがあるのですが、久々に会話をたくさんして、言葉は生きているんだ、と当たり前のことを再確認した旅でもありました。
次回はもっと詳しい、シカゴ旅行記です。
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中国のお正月
こんにちは、スマイルです(*^ ^*)。
日本に来て初めて中国に帰って旧正月をすごしました。中国では太陰暦の1月1日を大々的にお祝いします。これが中国の”春節(chun1jie)”。
この春節は中国人にとって一年で一番の大きな行事です。日本でも正月は、たいへん思い入れのある時期ですが、中国は半端じゃないです。学校はこの時期1ヵ月以上休みで、社会人もかなりの休みをとります。おもしろいのはこの時期たくさんの人々が休みを長く取るためか、心機一転で仕事を変えることが多いです。会社もそう多く休ませてくれるわけもないです。中国の人々は、仕事を変えることはそんなに抵抗がない人も多いようです。
日本と同じようにこの時期には大半の人が故郷に戻って家族と一緒に過ごします。中国の数億人の人が一斉に移動する時期です。当然、飛行機や電車やバスといった交通機関が大変混雑することになります。想像できるとおもいます。この日は昼夜問わず一日中花火が打ち上げられます。
今回、繁忙期にも関わらず、事務所のみなさんのおかげで家族と楽しい時間ときれいな花火をみながら年をすごす事ができました。ありがとうございます。
家の中から取った写真です。
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「うどん県、おんせん県・・・愛知県は?」
システム担当のNKです。
大分県が「おんせん県」を商標登録申請したことが話題になっています。香川県が「うどん県」を商標登録して成功したことをお手本にしたようですが、「うどん県」の場合とは違い、温泉を観光の目玉にする他県から批判や反発が相次ぐ事態となっているようです。
全国の有名なうどんには、香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどん、群馬県の水沢うどん、長崎県の五島うどんなどがありますが、「うどん県」の商標登録の際には大きな混乱はなかったように思います。
大分県は温泉の源泉数と湧出量が日本一だそうです。しかし「おんせん県」の場合、これまで群馬県が「温泉県」という言葉を使ってきたことに加え、源泉数による三大温泉と呼ばれるのは大分県の別府温泉と由布院温泉のほかに、静岡県の伊東温泉とされ、三名泉は兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉、岐阜県の下呂温泉だそうです(枕草子の三名泉では兵庫県の有馬温泉、島根県の玉造温泉、長野県の別所温泉または三重県の榊原温泉)。そのほかにも三大薬泉、三大古泉など、「三大」とつく温泉だけでもいくつもあり、日本には大小さまざまな温泉観光地がいくつもあることが、混乱を巻き起こす要因となっているようです。
香川県の「うどん県に改名しました」というPRを見たときは衝撃を受け、その手法に感心しましたが、「おしい!広島県」、「伝説の岡山市」と、特色のある地域PRが盛んな中、「おんせん県」の行方がどうなるか気になります。
ちなみに、服部国際特許事務所のあるここ愛知県では「みそ煮込みうどん」や「きしめん」が有名ですし、湯谷温泉、三谷温泉、西浦温泉といった温泉地もあります。古くは三英傑(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)を輩出し、トヨタ自動車のお膝元であり、最近では「なごやめし」がブームとなった愛知県ですが、二番煎じというのはさておき、県のPRのために改名するとしたら・・・何県と名乗るのがいいでしょうか。
参考
三大うどん:Wikipedia
三大温泉:Wikipedia
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西洋の技術史
スイマーです、こんにちは。
先日、行きつけの書店でとても興味をそそられる本を見付け、迷わず全巻購入しました。
『西洋事物起原』ヨハン・ベックマン著。
ウキウキと帰宅し、よくよく本を見たところ、なんと翻訳は特許庁内技術史研究会。
恥ずかしながら、スイマーは特許事務所に勤めていながら特許庁にこうした会があり、こういった活動がある事を知りませんでした。
翻訳は富田徹男さん。
第1巻が1980年にダイヤモンド社から出版されましたが、発行にいたるまでの紆余曲折が下記のHPに詳しく書かれています。
(富田さんは残念ながら既にお亡くなりになり、息子さんがサイトの管理をされているようです。)
「翻訳にあたって」の項を読むと、特許に係わる人達の心意気を深く感じます。あらためて、購入した『西洋事物起原』に深い愛着が湧きました。
まだ全ては読んでいませんが、技術史について書かれた大切な本になりそうです。
富田徹男さんのHP→http://t4tomita.lolipop.jp/index.html
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付記弁理士
付記弁理士とは、特許、商標、意匠などの知的財産権に関する侵害訴訟の代理業務を行うことのできる資格を有する弁理士のことです。おかげさまで、私も多くの人々に支えられ、昨年(平成24年)末に特定侵害訴訟業代理業務試験に合格しました。現在、日本弁理士会に付記弁理士の登録を申請中です。
ところで、昨今のニュースを見ていると、知的財産権に関する訴訟が記事に掲載されることが目立ってきています。下記表とグラフに示す過去11年間のデータを参照すると、知的財産権に関する民事訴訟の第一審の新受件数は、毎年495~654件の間を推移していることが解ります。
しかし、民間の争いごとは、実際に訴訟に至ったものだけではなく、訴訟に至る前に当事者間の話し合いで解決されることも多いことを実感します。
例えば、知的財産権を有する権利者が侵害品を見つけたら、その製品を製造販売している者に警告状を送付して侵害を早期に防いだり、または、その者と権利者が実施権の契約を結ぶこともあります。
一方、自社が製造販売している製品に対して知的財産権を有する権利者から警告状を受け取ったら、その製品が本当に権利者の有する知的財産権の権利範囲に含まれるかどうか検討した上で、適切な回答書を送付することもあります。
訴訟の前段階の争いごとに積極的に関与し、それを迅速且つ適切に解決してゆくことは付記弁理士の仕事の一つです。
知的財産権を活用するにあたり、当事者間での様々な争いが生じることがあります。そうした場合、私ども弁理士または付記弁理士を利用していただければ幸いに存じます。皆様からのご相談をお待ちしております。(のび太)
<知的財産高等裁判所HPより>
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Cookie Cup
おひさしぶりです。YAです!
今回は、ネットでみつけた非常におもしろい発明をご紹介します。
YAは、コーヒーを毎日欠かさず3~5杯くらいは飲んでいます。特にお気に入りの豆はないものの、おいしそうなものを見つけるとつい試したくなります。
いま、たいへん気になっているコーヒーは、写真のクッキーカップ!
2012年夏ごろに発表されたクッキーカップは、Enrique Luis Sardi氏とLavazza社の共同で製作されました。カップの中身は特殊な砂糖でコーティングされており、断熱、防水の役割をしているため、ゆっくりコーヒーを楽しんだ後、カップをクッキーとしてそのまま食べられるというものだそうです。エコな面もあり、でもとてもおしゃれだと思います。
日本には、いつ上陸するのでしょうか??
ちなみに、1895年にイタリアで設立されたLAVAZZA社は、日本には3店直営店があるようです。
とても楽しみです!!
LAVAZZA社(イタリア)のHPは、こちら↓
http://www1.lavazza.com/corporate/en/
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羅針盤と方向音痴
歴史上の三大発明と呼ばれるものには、火薬、印刷技術と共に羅針盤が挙げられます。羅針盤、すなわち方位磁針の発明によって航海術が著しく発達しました。今では、自動車やスマートフォンのナビゲーション機能を利用する人も多いでしょうが、土地勘の無いところへ行くときなど、方位磁針を持っていると心強い気がします。
(下の写真は、Wikipedia「方位磁針」に掲載されたものです)
方向感覚が劣る人を俗に「方向音痴」と言いますが、この日本語に疑問を感じたことはありませんか? 「痴」が「能力が劣っている人、うまくできない人」を意味するのはわかりますが、どうして「音」が入るのでしょうか? 歌がうまくても道によく迷う人はいるでしょうから、方向感覚が劣る人が必ずしも音痴だとは言えないでしょう。「音」を無くして、「方向痴」でいいのではないでしょうか?
韓国語では、「음치(ウムチ),박치(パクチ),몸치(モムチ),길치(キルチ)」という言葉があるそうです。それぞれ、直訳すると「音痴、拍痴、体痴、道痴」となります。漢字から大体察しがつくと思いますが、順に「音感が劣る人、リズム感が劣る人、ダンスが上手くない人、方向感覚が劣る人」を意味します。日本語のように無意味な「音」がなく、わかりやすいと思います。
最後に、昨年末韓国で公開され話題になった映画「음치클리닉(音痴クリニック)」のオフィシャルページを紹介しましょう(KO)。
http://www.vocalclinic.kr/index.htm
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栗きんとん
あけましておめでとうございます。マロンです。
今年もよろしくお願いいたします。
お正月といえば、おせち料理。私の一番好きなおせち料理は、栗きんとんでございます。
クチナシの実を入れ、コトコト煮込んだサツマイモを非力な母に替わって裏ごしするのは、子供の頃からの担当でした。(最近は年末に帰れないので、やっていませんが(^-^;))
元旦に、お重から食べるのも勿論ですが、タッパーにはいっている余った栗きんとんを大きなスプーンで「大人食い」をするのも幸せひとしおでございます。
しかし、今年はおせちに栗きんとんがなかった・・・。残念です。
ここで栗きんとん問題。
私マロンは東海地方の出身ではないので、東海地区に来るまで、「栗きんとん」といえば、「サツマイモ餡に栗の甘露煮」がスタンダードだと思っていました。
しかし、東海地区に移り住んだ最初の秋、「栗きんとんには、栗と砂糖だけで茶巾にしたもの」もある!と知らされ、カルチャーショックを受けたのは早○年前・・・。
友達に「絶対に中津川に連れて行く」と言われ、その秋に連れて行ってもらい、はまってしまいました。
ちなみに、観光情報としては、中津川駅前の「にぎわい特産館」、恵那駅前の「えなてらす」では、各店の栗菓子の詰め合わせや1個売りをしており、いろいろなものを気軽に食べたい!という方にオススメです。
中津川栗きんとんめぐり
http://kurikinton.info/index.html
えなてらす
http://www.hub24.jp/ena/detail.asp?ID=580
さて、栗きんとんの特許はあるかしら?
早速、IPDLで調べてみました。
ありました!
特許第4342504号「栗きんとんの製造方法」
こちらは、サツマイモ餡のタイプの栗きんとんですね。
やはり、全国区は、サツマイモ餡タイプのようです。
ブログを書いていたら、栗きんとんがまたしても食べたくなってきました。
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ふと気になったシリーズ「段落番号が【9999】を超えたら?」
明けましておめでとうございます。イクメンです。
さて、今回は”段落番号”の話です。
特許出願時に特許庁に提出する書類のなかに”明細書”があります。明細書は、発明の内容を詳しく説明するためのものです。明細書を読んでみると、「【」と「】」を付した4桁のアラビア数字で【0001】、【0002】のように連続した段落番号が付されています。
あるとき私はふと気になったのです。「段落番号が【9999】を超える場合はどうするのか?」。
検索してみると、電子出願ソフトサポートサイトの「申請書類の書き方ガイド」のなかに答えを見つけました。
『段落番号は、【技術分野】等の項目の配下に記録します。
なお、補正をするときに一意に特定できるように明細書内で4桁のアラビア数字で【0001】【0002】・・・【9999】のように連続番号を付します。4桁を超える場合は、5桁で記録します。
例)【0001】、【0002】・・・・・・【9999】、【10000】、【10001】』
なるほど、5桁になるのですね。
そこで、特許電子図書館(http://www.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tokujitu.htm)で実例があるのか調べました。
結果は・・・
0件でした。
そうですよね。段落番号が【9999】を超えるなんて、考えただけで恐ろし…(゚Д゚)
でも、自分がこの先そんな大仕事に巡り会うチャンスがあれば、精一杯がんばろうと堅く心に誓ったのでした。
今年もみなさまよろしくお願いいたします。<(_ _)>。
(さらに…)