出願手続きは大変

  • 2013年10月24日

 先日、知人と会った際、特許の話が出ました。今回、知人の会社では、初めて特許出願をするのだそうです。しかも特許事務所に頼むのではなく、自分たちで出願するそうです。
 出願に際してのあれこれの手続きを担当することになった知人から色々な愚痴?を聞かされました。

 「社長が自分を発明者にしろと言ってきた」という話には、弁理士試験時代の記憶を頼りに、「発明者とは~」の定義を説明したのですが、費用の納付など、事務手続き関係の話にはちょっと詰まってしまいました。その場では、スマートフォンで特許庁のHP等を見せながら、「このページを参照するといいよ」と話していたのですが、手続きが中々煩雑で自力で出願するのは大変なようです。ちなみにインターネット出願ソフトの操作マニュアルは300ページあったそうです!
(特許庁への電子出願→http://www.inpit.go.jp/pcinfo/index.html

 私の普段の仕事は特許明細書の作成が主なので、事務手続き関係は、プロフェッショナルな事務担当の方々にお願いしています。先日は、知人と一緒にスマートフォンを覗きながら内心「へぇそうなんだ」と初めて知ったこともありました(汗)。
 普段、煩雑な手続きをこなしている事務担当の方々への感謝に気づく出来事でした。(IK)
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X-y position indicator for a display system

  • 2013年10月07日

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 先日、米国の発明家ダグラス・エンゲルバート氏が88歳で亡くなりました。彼は初期のコンピューターやインターネットの開発に携わった人物で、コンピューター用マウスを発明したことで知られています(アメリカ合衆国特許第3,541,541号)。このブログのタイトルは、マウスの出願時の名称です。

 私NKが初めてパソコンに触れたのは30年以上前、シャープのMZ-80Kという機種でした。真っ赤なボディの鮮やかさに反して、グリーンディスプレイ(白黒表示のディスプレイにフィルターを取り付けて緑色表示にしたもの)だったことを覚えています。外部記憶装置はカセットテープで、もちろんマウスはありませんでした。それから数年後、マウス操作を初めて体験したときは、カーソルを好きな位置にスムーズに動かせることにたいへん感動したものです。
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金魚の雅

  • 2013年10月03日

 スマイルです(*^ ^*)。
 昨年、東京で話題になったイベント、アートアクアリウム展が、今年名古屋で開催されていることを知って見に行きました。
 5000匹の金魚が泳ぐ多くの水槽がライトアップされて展示されている意匠を鑑賞できるイベントです。嬉しいことに、フラッシュと動画を除き、会場内での撮影はOKでした。
 会場に足を踏み入れると、暗い場内で魚たちの姿が幻想的に浮かびあがります。
<花魁 OIRAN>と題した、和の意匠をモチーフとした2m四方の巨大な金魚鉢の水槽には約1000匹の金魚が泳いでいました【写真1】。会場内には様々な形の水槽が並び【写真2、写真3】、多彩な照明と音楽とのコラボレーションが印象的でした。

 

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【写真1】【写真2】【写真3】

 

 たくさんの金魚、水槽、光、映像等を最新の技術で表現した水中アート。 巨大な金魚鉢に数千の金魚を泳がせたら美しいだろうという、誰もが思いつかなかったこと、そして思いついても誰もやらないであろうということを、実際にやってしまったプロデューサーの企画力と行動力に感服しました。

 

 アートアクアリウム展  http://h-i-d.co.jp/art/wholecountry/


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出張の楽しみ

  • 2013年10月01日

 先日、三重県いなべ市にあるお客様の会社を訪問しました。名古屋から近鉄で富田駅まで行き、三岐鉄道に乗り換えて○○駅で下車、そこから徒歩約30分で目的の会社に到着。
 先方にて数件の発明に関するインタビューを行い、終始順調に話がはずみ、そのためでしょうか、帰りは足取りも軽く、三重県が身近に感じられました。
 私が乗った三岐鉄道は、車掌一人のワンマン電車でした。切符も厚紙でできていて、子供の頃に乗った電車を思い出し、降車した駅が近代的なレンガ造りであったことも印象的でした。歩いている最中、最近街では見かけられなくなったツクツクボウシの声を聞くことができ、心がなごみ、嬉しかったです。
 仕事とはいえ、遠くまで電車で出かけて行き、これまで乗ったことのない電車に乗り、知らない土地を歩いてみるのも、たまにはいいものですね。今後も、お客様からのご要望があれば、遠い場所でも出張したいと思いました。(のび太)
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赤と白

  • 2013年09月30日

こんにちは、スイマーです。
朝晩めっきり涼しくなってきましたね。
夕方近所を散歩していると、地域行事の掲示板に小学校の運動会ポスターが貼ってあるのを見付けました。リレー競技でゴールの瞬間を子供達が走っている姿が描かれていました。
そのポスターの中で子供達が被っていた赤白帽。体育競技には欠かせない物の一つで、私自身も子供の頃被っていた記憶があります。
130930-01.JPG この赤白帽、wikipediaによると昭和の名落語家柳家金語楼氏が発案、実用新案として登録したものという事です。
落語家であり喜劇俳優でもあったこの方、発明家の肩書も持っており特許・実用新案を多数発案、そしてなんと芸名はもちろん自分自身の顔を商標登録もしていたりして、とても先見の明を持った方でした。
創成期のテレビ界でも多々活躍されていて、懐かしの番組等でお姿を拝見した事もありますが、なかなか豪放磊落な人物だったようですね。
身近な物が思ってもみない人たちの発案である事が多々あります。いろいろ調べてみると面白いですね。

柳家金語楼→
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E5%AE%B6%E9%87%91%E8%AA%9E%E6%A5%BC
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シピオーネ リバロッチ(Scipione Riva‐Rocci)

  • 2013年09月09日
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【写真1】


YAです。今回は、簡易な水銀血圧計を発明した人物を紹介します。

今から150年前の8月7日にリバロッチは誕生しました【写真1】。イタリア人内科医・小児科医である彼は、簡易かつ正確に血圧を測定するため、水銀血圧計を発明しました。その当時すでに血圧計が存在しましたが、それは神経外科医ハーヴェイ・クッシングが開発したもので使うのに特別な器材や高度な技能を必要としました。

リバロッチの水銀血圧計は、血液が流れる時に発生する血流音をとらえて測定する方法を用いています【写真2】。医師が聴診器で聞いているのはこの音です。Riva RocciのイニシャルRRは血圧測定波の技術を示すために使用されています。
現在、一般に家庭で使用されているのは別の技術ですが、病院等で使用されている水銀マノメーターとカフが一体になったものは、リバロッチ型血圧計と呼ばれています。

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【写真2】


今後もより健康面においての商品が開発されていくと思います。医療の歴史もたいへん興味深いです。数えきれない発明の数々によって、医療技術は、大きく発展しています。こうやって歴史をさかのぼってみるのもおもしろいのではないでしょうか。


一部ウィキペディアより抜粋(http://en.wikipedia.org/wiki/Scipione_Riva-Rocci
(【写真1】:DEN STORE DANSKE/©Hans Christophersenより)
(【写真2】:http://en.wikipedia.org/wiki/Sphygmomanometerより)
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特許で婚活!

  • 2013年09月05日

 さて突然ですが、良い結婚相手を見つけることに関する特許発明はあるでしょうか?

 昔からお見合いと言えば、自分のプロフィールと相手に望む条件を仲人さんの個人データとして蓄積し、その中から条件の合致する組合せを抽出して紹介するという方法が取られてきました。昔は人が頭の中でやっていた作業を最近の結婚相談所は、コンピュータが行うようになり、データベースの範囲も1カ所の紹介所からネットワークを使った広範囲に広がり、さらに個人の通信端末からもデータの入力、更新が簡単にできるようになりました。お見合い等最近の婚活は、従来の基本的思想が、技術の進歩に伴って比較的シンプルな形で発展し得たシステムであると考えられます。
 そういった背景からか、特許電子図書館(IPDL)で、「婚活」、「見合い」等のワードを使って検索しても、特許公開公報の件数はそれほど多くありません。しかも、そのほとんどの出願が拒絶査定、又は、審査請求せず見なし取下げとなっていました。
 その中で、平成10年に登録された「インターネットを利用する結婚情報サービス装置」の実用新案登録第30582673号がありました。下記の図は本考案による交際の申込みデータを示す図です。なお、本考案が、実用新案法の保護対象である「物品の形状、構造又は組合せ」に係る考案に該当するのか、いささか疑問を感じます。

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 ところでお隣の韓国の婚活事情は、どんなものでしょうか。ちょっと調べてみました。

韓国語で「미팅(ミーティン)」と言えば、会議という意味もありますが、むしろ、日本語の「合コン」の意味で使われることが多いようです。韓国の若者にとって、「ミーティン」は出会いの場として有効に活用されているようです。また、仲介者が彼氏、彼女のいない友人を呼び出して紹介する「소개팅(ソゲティン)」も知られています。
 ミーティンやソゲティンは、何人もの相手に気軽に会うという性質のものですから、仮に相手の第一印象が良くなかったとしても、相手を傷つけないような褒め言葉を言うのも一種のエチケットのようです。どこの国でも婚活は、盛んなようですね。(KO)

http://ameblo.jp/monaresa7/entry-11544511998.html
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指で触れずにソフトコンタクトレンズを着脱可能

  • 2013年08月30日

こんにちは、イクメンです。

2013年7月9日の日本経済新聞に気になる記事がありましたので、ご紹介します。

医療器具の開発などを手がけているメディトレック株式会社が、ソフトコンタクトレンズを指で触れずに着脱できる器具「meruru」を開発したという記事です。東日本大震災の被災者から、手を洗う水が確保できず、メガネもコンタクトレンズも無い状態で日常生活を送っていたという話が開発のきっかけだったそうです。

私自身、ソフトコンタクトレンズを使用していますので、どのようなものか非常に気になりました。調べてみると、メディトレック株式会社は、この器具に関して複数の特許を取得しているようです。商品化されたものに一番近い発明が記載された特許公報(特許第5208320号公報)を見てみました。
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夏休みの宿題

  • 2013年08月28日

 立体商標(商標登録4156315)にもなっているキューピーちゃんです。
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 この夏、実家に帰省したら、実家に置いてあったキューピーちゃんを子供がたいへん気に入ってしまい、もらって帰ってきました。
 帰ってきてからも、毎日毎日、飽きもせず、キューピーちゃんに話しかけて遊んでいます。

 さて、このキューピーちゃん。なぜか、靴だけ履いています。
 ちょっと違和感があったので、夜なべをして(夜なべは言い過ぎですが…)、端布でせっせとキューピーちゃんに洋服を作ってみました。
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 喜んでくれるかな?と期待するも、最初は「キューピーちゃん、裸の方がいい!」と脱がされ、ガッカリ。
 でも、最近は、脱がせたり着せたりして遊んでいるので、作ったかいがありました。

 キューピーちゃんの洋服つくりが、夏休みの宿題のようで、少しだけ小学生気分を思い出したマロンでした。
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ぐんまちゃんの活躍

  • 2013年08月26日

こんにちは、ウメ子です。
立秋を過ぎても、まだまだ暑い毎日ですが、空を見上げると雲の様子や空の色の変化に少しずつ秋の気配を感じます。

さて、あちらこちらで、ゆるキャラ(商標登録第4821202号など)というものを目にすることが多くなった昨今です。私の故郷群馬県には、「ぐんまちゃん」というマスコットが存在します。先日、夏休みをいただき帰省しました。

じつは、この「ぐんまちゃん」、いつの間にか幼いころから親しんでいたぐんまちゃん(漫画家・絵本作家の馬場のぼるさんデザイン)とは違うデザインになっていて、数年前2代目を初めて目にした時には少し寂しさを覚えたものです。

ところがこの2代目「ぐんまちゃん」-”ゆるキャラグランプリ2012”で3位入賞を果たしたというではありませんか。そして、2012年12月からは群馬県の宣伝部長として全国を飛び回っているとのこと。そのせいか、帰郷すると街のあちらこちらで「ぐんまちゃん」を見かけるようになりました。
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