オフィスみかん ~新しい”食シーン”の提案~

  • 2014年03月13日

(c) .foto project


こんにちは、タイムです。

先日、「NHK名古屋放送局 おはよう東海」を見ていたところ、三ヶ日みかん農家の取組みについて興味深い題材が取り上げられていました。みかんの消費拡大を狙った新たな取組みです。

以前は、みかんといえば家族で炬燵を囲みながら食するイメージでしたが、今ではすっかりこのイメージがなくなりましたね。”炬燵に入る→テーブルにみかんがある→みかんを食べる”という家族団らんが少なくなったせいか、みかんの消費は大きく減少しているようです。

そこで、最近、会社のオフィスでみかんを食べてもらおうという、「オフィスみかん®」という新しい食習慣が提案されています。三ヶ日のみかん農家でもこの取組みがされているようでした。
「オフィスでみかんを箱で買ってもらい、小腹がすいたときやリフレッシュしたいときなどに食べてもらう。」
オフィスの人も潤うし、みかん農家の人も潤う、卓越した消費拡大戦略に脱帽です。

<みかんを食べるメリット>
●ビタミンCなど栄養豊富
●豊富な水分が、乾いたオフィスの中で喉が潤う
●お菓子よりローカロリー
●手で剥くだけで食べるのが簡単
●柑橘系の香りのリフレッシュ効果

オフィスにみかんがあれば、健康にもよく、仕事のモチベーションが上がりそうです!
オフィスにぜひ みかんを取り入れてみてはいかがでしょう。

※「オフィスみかん®」は、㈱キャトルセゾンのシニア野菜ソムリエ武田由季さんが提唱する、新しいみかんの食習慣であり、㈱キャトルセゾン様の商標登録です。
商標登録第5476454号(平成24年3月9日登録)
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必要は発明の母

  • 2014年03月06日

 こんにちは、ヒロです。

 当事務所にはドリップバッグ式のコーヒーが常備されており、所員はいつでも自由にコーヒーを飲むことができます。みなさんはコーヒーに砂糖やミルクを入れて飲みますか?僕は砂糖のみ入れるのですが、最近、ちょっとした問題に直面しています。それは、「砂糖が均一に混ざらず、コーヒーの下の方ほど砂糖の濃度が高くなり、飲み始めは甘くなく、飲み終わりごろにとても甘くなる」という問題です。 「スプーンやマドラーを使えばいいじゃないか」とおっしゃる方もいるかもしれません。確かにスプーン等の道具を使えば簡単に解決します。しかし、スプーンを使った場合、スプーンを洗う手間とスプーンの置き場所という別の問題が・・・。理想は、「カップ以外の道具を使うことなく、コーヒーと砂糖を均一に混ぜること」です。
 このことを昼休みに職場の仲間に話したところ、色々なアイデアが出ました。

 まず出てきたのが、「カップに砂糖を投入後、少量のお湯またはコーヒーを入れ、カップを揺すって砂糖を溶かし、砂糖が溶け切ったらコーヒーをつぎ足す」というものです。これはなかなかいいアイデアです。「カップ以外の道具を使うことなく、コーヒーと砂糖をほぼ均一に混ぜること」ができます。しかし、カップを揺するときにコーヒーがこぼれる場合があることや、この方法でも多少の不均一さが残ることから、さらなるアイデアを求めました。
 「一般的な結晶状の砂糖(グラニュー糖)ではなく、顆粒状糖(フロストシュガー)を使うのはどうか」との意見も出ました。顆粒状糖は、グラニュー糖を粉末にして空気を含む多孔質の顆粒状にしたものです。冷たい水にも溶けやすく、主にヨーグルトやお菓子用に市販されています。なるほど、顆粒状糖を熱いコーヒーに使えば、容易に甘さを均一することができそうです。
 「カップの開口部程度の大きさの板状に成形した顆粒状糖をコーヒーに浮かべれば、徐々に溶けて下降し、勝手に均一に混ざるのでは?」といった意見や「一端側の周囲に砂糖(顆粒状糖)を付着させた棒状のプレッツェル菓子でコーヒーを混ぜて砂糖を溶かし、棒だけになったプレッツェル菓子は食べてしまう」という、商品化につながりそうなアイデアも出ました。ひょっとして、こんな商品は既にあるのでしょうか?(調べたところ、木製のマドラーの先端に砂糖を付着させたものはあるようです。残念ながら、マドラーは食べられません。)
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STAP細胞が証明してくれた私の仮説

  • 2014年02月27日

 ジンです。今日はちょっと哲学的な話をしたいと思います。
 現在、人類を含む生物にとって最も偉大な発明といえば、STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency cells))の獲得だと思います。

 STAP細胞は、従来の核移植細胞、およびips細胞よりはるかに優れています。しかし、もっと優れているのは、STAP細胞ではなく、STAP細胞を獲得する方法です。今回のSTAP細胞は、普通の細胞に外部刺激を与える方法で得られ、細胞に大げさな加工を加える方法を使用していません。そのメカニズムはまだ解明されていませんが、劣悪な環境で生き残りたい細胞の本質的な機能が誘発されたのが原因かもしれません。そういった意味で考えると、STAP細胞の獲得よりも、万能細胞の新しい獲得方法が発見されたとも言えます。

 仮に、程よい劣悪な環境が細胞の存続にかかわる優れた特性を誘発することができるのであれば、程よい劣悪な環境は生物の存続にかかわる優れた特性を誘発する可能性が見いだされたということです。さらに広く言いますと、生物界においても、発展とその発展を阻害する力とが共に存在するかもしれません。
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特許事務でよく使う英語②

  • 2014年02月24日

こんにちは、譲渡証書です。
本日は、特許業界でよく使っている単語「放置する(abandon)」をご紹介します。
一体どんな時に使用するのかというと、下記のようなときです。

【日本語】出願人は本願を放置することにしました。拒絶理由通知に応答しないでください。
【英語】The applicant has decided to abandon the above application. Please do not file a response to the office action.

特許出願して、審査請求すると、高い確率で「拒絶理由通知」なるものを受領することになります。これには例えば「発明の説明の一部が明らかでないから特許にできません」「すでに公開されている技術と同じなので、特許にできません」等と記載されていて、出願人はこれら特許庁の見解に対して反論があれば、「意見書」なるものを提出することができます。その際には特許明細書を書き換えたり、量を減らしたりすることもでき、結果晴れて特許になることも、特許にならないこともあります。
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素晴らしくても特許にならない発明?

  • 2014年02月13日

みなさん、タイトル通り、「素晴らしくても特許にならない発明」があるのはご存じでしょうか?

通常、出願された発明は、特許要件を備えているかを特許庁で審査されます。特許要件には、新規性(新しさがあるか)や、進歩性(容易に想到できないか)などがあります。

しかし、新規性及び進歩性を有する発明であっても、特許されないものがあります。その1つが、「人間を手術、治療又は診断する方法」です。いわゆる「医療行為」は、医療行為を円滑化すること等を理由に特許保護の対象になりません。(特許されない発明には、他に、公序良俗違反のものや、自然法則を利用していないもの等があります。)

さて、この話題を書こうと思ったのは、先日扱った案件が、「○○病の治療薬のスクリーニング方法」の発明だったからです。この発明は特許保護の対象でしょうか?

答えは「特許保護の対象である」です。特許庁の資料を確認しました(^^)。その他、関連するものについては、以下のような区分があります(※1参照)。
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再発明

  • 2014年02月03日

 服部国際特許事務所のシステム担当NKです。最近インターネットで見た動画で、ちょっと感動したものがありましたのでご紹介します。
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お醤油の容器は進化中

  • 2014年01月27日

 スマイルです。
 家庭の調理や食卓で毎日使う醤油は、昔は、消費量が多く、無くなるのが速かったものです。しかし、近年は、家族構成の変化や食生活の多様化により醤油の消費量が減少し、さらに健康志向により保存無添加品が増加したために醤油の劣化が速くなりました。
 
 2012年7月に発売されて話題になったキッコーマンの生醤油は、ボトルが「新時代の容器」と呼ばれました。ボトルの中に内袋があり、その内袋に入っているしょうゆが空気に触れず、酸化を防ぎ、美味しさを保てるという二重構造ボトルです【写真1,写真2】。

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【写真1】
ボトルの外観
【写真2】
包装フィルムを剥がしたボトル



 柔らかいプラスチックでなるボトルを手で押すとしょうゆが出る仕組みです。手を緩めるとボトルは元の形に戻りますが、内袋はしょうゆが出た分だけ小さくなります。このボトルは、開封後も90日間は鮮度が保たれるそうで、同社の「いつでも新鮮」シリーズの生しょうゆなど9商品に使われています。

 私も「いつでも新鮮」を使っています。刺身や豆腐料理はもちろん個人的に野菜料理に良く使います。炒めた後の仕上げに使うことで、香りとコクと旨みをプラス♪します。
サラダに使うと醤油のとがった感じが無いので、生しょうゆだけで美味しいです!

 参考までに、1976年、ペットボトル飲料すらなかったころ、キッコーマンと吉野工業所は日本で初めてペットボトル入りのしょうゆを開発し、特許の多くを共同出願しています。(特開2012-192975、特開2013-014380、特開2013-035557)。

参考記事:読売新聞
参考URL:http://www.kikkoman.co.jp/index.html

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懐かしくも

  • 2014年01月17日

こんにちは。スイマーです。

昨年12月某日、我が服部国際特許事務所は大々的に大掃除を行いました。自分の机だけでなく周辺の普段あまり使用しない机の引出しの中も整理しました。
全所員で早朝から作業する中、私の隣の机の引出しからとても懐かしい物が出てきました。

それは「製図用トレス用紙」。
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現在、当所では特許図面の作成をPCで行っておりますが、ふた昔程前まではどの事務所でも手書きでの作図がほとんどだったと思います。
太めの実線やハッチングの細線、図中の符号に引き出し線など、すべての線を三角定規とテンプレート、そして製図ペンを使って描いていました。
一日以上掛けてやっと一枚完成という事もあり、そんな図面に大幅修正が入った時などは、砂消しや切り貼りで修正箇所を消しながら溜息を付いたものです。

それがPCを使用している今、予め変更に対応出来るように書いておけば(ここ大切です!)たとえ大幅な修正があってもそれなりの時間と労力で図面が完成し、かなりの時間短縮が図れるようになりました。中でもハッチング変更は特に楽になったと思います。技術の進歩ってすばらしい。

しかしながら、実際は、手書きの方が便利なシチュエーションは有るにはあるのですが、あの砂消し作業や描いた図面にカッターを入れる作業を思い出すと、やっぱり手書きの時代へ後戻りしたくないなぁ、と思うのでした。
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フルーガル・イノベーション

  • 2014年01月10日

こんにちは、YAです。
みなさんは、この(Frugal innovation)という言葉をご存じですか?
フルーガル・イノベーションとは、必要に迫られながら、問題に合わせて調整されたテクノロジーを活用して身近な課題をお金をかけずに解決するための発明を指すそうです。インドでは、年間1500件もの発明が生まれ人々の暮らしに大きく貢献しています。

アニル・グプタ教授は、1989年に草の根の発明家を発掘する団体「ハニー・ビー・ネットワーク」を立ち上げ、発明家が世界へ羽ばたく手伝いをしています。彼は、これまでに木を上るための道具や水陸両用の自転車、風力を使った灌漑(かんがい)システムなど2万5000件を超える新しい発明を紹介してきたそうです。
http://www.cnn.co.jp/world/35034728.html(参考記事:CNN.co.jp)

次の発明品は、どんな機能があるのでしょうか?
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手術支援ロボット

  • 2014年01月10日

 昨年の12月27日の中日新聞の記事に、大手自動車部品メーカーは東京女子医科大学と信州大学と共同開発した手術支援ロボットの臨床実験を行い、2015年の市販を目指すとありました。

 この手術支援ロボットは、医師の前腕を常に支えて常に腕に寄り添うように動き、腕を止めるとセンサーが感知してどの位置でもぴたりと止まるそうです。
このロボットを使用することにより、医師は細かな手先の動きを要する手術の際に、手ぶれを抑えることができます。
 この大手自動車部品メーカーは、車生産ラインで使用される産業用ロボットのノウハウと、エアバックのセンサー技術等により、手術支援ロボットを完成に近づけたそうです。
 この手術支援ロボットに関連しては、日刊工業新聞社や信州大学ホームページにも、その名称を「iArmS(intelligent Arm Supporter)」として紹介されていました。
 この大手自動車部品メーカーが技術力を高めるように、私たち特許事務所も、明細書作成の技術をさらに高め、新たな技術分野に積極的に取り組んでゆきたいと思います。
(のび太)

中日新聞の記事
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013122790084642.html
信州大学ホームページの記事
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-noge/news/2013/04/13514.php
日刊工業新聞社の記事
http://www.robonable.jp/news/2013/09/denso-0912.html
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