米カリフォルニア工科大学のチームが、2016年1月20日、質量が地球の10倍という「第9番惑星」が存在する証拠を見つけたと発表しましたが、今度はスイスのベルン大学のチームが4月10日にその大きさ、明るさ、寒さ等を計算しました。
米カリフォルニア工科大学のチームは、太陽系外縁部にある天体の軌道を分析しました。この惑星は地球と太陽の間の距離の700倍遠く、1千億キロ以上という太陽系の最外縁部にあるとされています。遠いため太陽光の反射はほとんど期待できませんが、その代わり内部のコアから発している熱を、光学望遠鏡でなく赤外線での観測(Nasaの広域赤外線探査衛星(Wise))でとらえることが期待されています。ベルン大学のチームは「第9番惑星」は小さくなった天王星や海王星のようなもので、大きな氷の塊が水素とヘリウムに包まれていて、直径は地球の7.5倍、温度はマイナス226℃と計算しています。
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