ある弁理士の仕事
~表現された発明を他者に伝達することの難しさ~

  • 2014年08月29日

こんにちは。おにぎりです。

発明家あるいはイノベーターと呼ばれるアイデアを産み出す人は、普通の人から変人に至るまで様々な個性の持ち主がいるようです。とかく発明家と言われる人は、次から次に新たな考えや構想が思い浮かび、インタビューをしていると発明の内容表現が微妙に変わって来たり、あるいは突然変わったりします。その上、発明家のパーソナリティーも様々であるがゆえに発明の表現も当初の表現と微妙にあるいは大きく変わったりすることが多いです。

弁理士の仕事の一つに、自分が理解した発明を他者に伝える役割があります。

たとえば、外国で完成された発明であると、日本で理解される程度までの表現が必要ですが、日本語であっても外国語であっても、適切な表現に置き換える難度が上がることが多く、表現方法に苦労します。先日も、ある発明家の産出した発明(表現内容)について、その表記した日本語を特許出願するのに適した日本語表現に置き換えていくのに多大な苦労をしました。


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平成26年度特許法等改正-特許異議の申立て制度について

  • 2014年08月28日
 8月21日(木)に、特許庁主催の「平成26年度特許法等改正説明会」を受講してきました。今日は、そこで聞いた法改正のうち「特許異議の申立て制度の創設」について述べたいと思います。
 今回の法改正により「特許異議の申立て」は、何人も、特許掲載公報の発行の日から6月以内に限り、申立てをすることができるようになりました(特許法第113条)。
 これに対し「特許無効審判」は、利害関係人のみが、いつでも請求することができるようになりました(特許法第123条第2項)。
 なお、施行日は、現時点では決まっていませんが、遅くても平成27年5月14日までに施行される予定とのことです。
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旅館のおもてなし

  • 2014年08月22日

今年の夏、とても素敵な旅館に泊まる機会がありました。いままでの私の中での’旅館’についてのコンセプトを根底から覆すような素晴らしい旅館でした。正直このような旅館に宿泊したことがなく、大変感動しました。

宿泊した旅館は、南知多にある粛海風です。(http://kaifuu.co.jp/

今回はプライベートではなく、家族の仕事関係の方々と、海外からのゲストとの交流の場でした。日本の文化を体験しながら、食事、歓談を通してお互いを紹介しあうという、なんとも粋な空間を演出できたおもてなしたっぷりの旅館でした。初めてお会いする方ばかりでしたが、空港へのお見送りに同行し、お別れの時には、お客様というより、友達を見送るような気持ちになりました。
また次回お会いするのが楽しみです。

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しょくば見学会

  • 2014年08月18日

夏休みのにっき  8月12日 火よう日  てんき くもりときどき雨

 きょう、ぼくは、おとうさんがお仕事しているじむ所に見学に行きました。おとうさんのじむ所では、「しょくば見学会」をはじめて開いたそうです。
 おとうさんのじむ所は、思っていたより広くて、じむ所でお仕事をしているひとたちみんなにひとつずつ机がありました。じむ所では、みんな、仲よく働いていました。ぼくは、おとうさんがいつも仕事に使っているいすにすわって絵をかきました。おとうさんの机は、広くてとても使いやすかったです。
 じむ所では、しょくば見学会に来ていたほかのお友だちといっしょにレオくんとシンくんが出てくる紙しばいを見ました【写真】。

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【写真】




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納涼会

  • 2014年08月13日

 こんにちは、フラワです。
毎日暑い日が続いていますね。先日、我が事務所内にて、恒例の納涼会が催されました。参加者同士、日頃聞けない質問をお互いにしたり、おすすめスポットを紹介したり、情報交換の場ともなりアットホームな雰囲気の中、有意義な時間を過ごすことができました。多いに飲んで、食べ、おしゃべりして、快樂!!

所内で行われる催し物の際、とても好きな瞬間があります。それは平常業務で使われるテーブルにパーティ用のテーブルクロスがふわりと掛けられる時です。今回のテーブルクロスは、夏にふさわしくスカイブルーでした。このちょっとした心遣いで、日常生活に潤いが出て特別感が出ます。写真は、今回使われたテーブルクロスです。デザートも供されて幸せでした。

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【写真】



テーブルクロスについて国内の特許出願はどれぐらいあるのか調べてみました。特許133件、実用新案41件ありました。IPDL特許図書館のワード検索で「テーブルクロス」と入力すると様々な申請内容を確認することが出来ます。
参考URL
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献血のおすすめ

  • 2014年08月12日

 私は、かれこれ二十年以上、年一回は献血するようにしています。多い人では年に三、四回という方もいらっしゃるようです。年一回では偉そうなことを言えるレベルではありませんが、社会のために自分のできることを少しでもしようという思いから続けています。昔から比べると、献血のシステムも年々変わってきています。注射針等の消毒管理はより厳しくなっていますし、献血後の手足のしびれを防止するためのシーフテスト(※1)やレッグクロス運動(※2)等が導入されています。献血ルームによっては、ベッドの横に飲み物を置いて、飲み物を飲みながら採血できるところもあります。献血するともらえる景品もいろいろで、この夏は、保冷バッグ(写真1,2)をいただきました。

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【写真1】【写真2】



 献血に関する特許として、例えば特許第3985059号に開示された「献血の採血適否判定方法」の発明。これは、献血受付をした人が献血によって貧血を起こすおそれがないことを献血前の検査で適格に判定する方法を開示しています。

 なお、韓国語で「献血」は「헌혈(ホニョル)」と言います。韓国の献血事情に興味のある方は、下記サイトを参照して下さい。(KO)
http://www.seoulnavi.com/special/5050003

 (※1)シーフテスト:脇の下を直角にするように両ひじを真横に突き出し、指で肩を触るように手首を曲げた姿勢を取ります。この姿勢を30秒続けて痛みやしびれがあれば献血しない方がよいと判断される場合があります。
 (※2)レッグクロス運動:両足を前に伸ばして座った状態で両足をクロスさせて5秒程度足先に力を入れます。この運動を、足を入れ替えながら数セット繰り返すことで、足先への血行が悪くなることを防止します。
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台湾からやってきた白い猫

  • 2014年08月11日

 こんにちは。マロンです。
 先日、台湾に旅行に行った知人から、白い猫のお土産をもらいました。
 ツボ押しだそうです。日頃、仕事でパソコンを使う頻度が高く、肩や背中などあちこち凝りがちなので助かります【写真】。
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 ん?
 背中に書いてあるのは、パテントナンバーではないですか。
 気になるのが特許事務所勤務の性というもの。
 早速調べてみました。

 台湾の特許は、こちらで調べることができます。
 中華民国専利資料検索

 「完整版」または「快速版」をクリックし、「専利検索」タブの「簡易検索」をクリックすると、検索画面に移動します。
 検索画面にて、公開番号を入力すれば、検索できます。
 ちなみに先頭の「M」は、実用新案であることを意味しており、Mも含めて入力します。
 (特許は「I」、意匠は「D」です。)
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グーグルさん、メガネの次はコンタクトレンズですか

  • 2014年08月04日

こんにちは、イクメンです。

近年、ウェアラブルなコンピュータが注目を集めています。形態もさまざまで、例えばリストバンド型、メガネ型、腕時計型などがあります。

そんな中、製薬会社のNovartisは2014年7月15日、同社のアイケア部門であるAlconとGoogleとの間で、Googleが開発中の「スマートレンズ」に関する技術ライセンス供与契約を締結したことを発表しました

スマートレンズとは、GoogleのGoogle X Labが2014年1月16日に公式ブログに掲載したコンタクトレンズです。(写真)
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このコンタクトレンズの中には、ワイヤレスチップ、キャパシタ、グルコースセンサ、およびアンテナが内蔵されています。グルコースセンサは涙から1秒ごとに血糖値を測定することができ、また測定された血糖値データはモバイル機器にワイヤレス送信することができます。身体への負担を最小限に抑えつつ常に血糖値レベルを把握することで、糖尿病患者の疾患管理を支援することが目的です。
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