こんにちは、譲渡証書です。旅行記が続いていたので、そろそろ仕事の話でも。
特許事務でよく使用する英単語というものがいくつかあります。その中で、この仕事をしていないとあまり使わないだろう、というものをご紹介していきたいと思います。
今回はdisclose、と単語について少しお話しします。
語源はdis (反対、逆を表す接頭語) + close(閉ざされている状態)で、「(隠れていたものを)見えるようにする」というのが原義です(※ジーニアス英和大辞典より)。例えば、以下のような文で使用されます。
①If you publicly disclose your invention before seeking patent protection, it will be somewhat hard for the invention to be granted a patent.
和訳)特許取得をする前に発明を公的に開示してしまうと、その発明が特許権を得るのは難しいであろう。
②The present application is already disclosed in cited reference 1.
和訳)本願はすでに引用文献1で開示されている。
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Monthly Archives: 2013/10
出願手続きは大変
先日、知人と会った際、特許の話が出ました。今回、知人の会社では、初めて特許出願をするのだそうです。しかも特許事務所に頼むのではなく、自分たちで出願するそうです。
出願に際してのあれこれの手続きを担当することになった知人から色々な愚痴?を聞かされました。
「社長が自分を発明者にしろと言ってきた」という話には、弁理士試験時代の記憶を頼りに、「発明者とは~」の定義を説明したのですが、費用の納付など、事務手続き関係の話にはちょっと詰まってしまいました。その場では、スマートフォンで特許庁のHP等を見せながら、「このページを参照するといいよ」と話していたのですが、手続きが中々煩雑で自力で出願するのは大変なようです。ちなみにインターネット出願ソフトの操作マニュアルは300ページあったそうです!
(特許庁への電子出願→http://www.inpit.go.jp/pcinfo/index.html)
私の普段の仕事は特許明細書の作成が主なので、事務手続き関係は、プロフェッショナルな事務担当の方々にお願いしています。先日は、知人と一緒にスマートフォンを覗きながら内心「へぇそうなんだ」と初めて知ったこともありました(汗)。
普段、煩雑な手続きをこなしている事務担当の方々への感謝に気づく出来事でした。(IK)
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X-y position indicator for a display system
先日、米国の発明家ダグラス・エンゲルバート氏が88歳で亡くなりました。彼は初期のコンピューターやインターネットの開発に携わった人物で、コンピューター用マウスを発明したことで知られています(アメリカ合衆国特許第3,541,541号)。このブログのタイトルは、マウスの出願時の名称です。
私NKが初めてパソコンに触れたのは30年以上前、シャープのMZ-80Kという機種でした。真っ赤なボディの鮮やかさに反して、グリーンディスプレイ(白黒表示のディスプレイにフィルターを取り付けて緑色表示にしたもの)だったことを覚えています。外部記憶装置はカセットテープで、もちろんマウスはありませんでした。それから数年後、マウス操作を初めて体験したときは、カーソルを好きな位置にスムーズに動かせることにたいへん感動したものです。
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金魚の雅
スマイルです(*^ ^*)。
昨年、東京で話題になったイベント、アートアクアリウム展が、今年名古屋で開催されていることを知って見に行きました。
5000匹の金魚が泳ぐ多くの水槽がライトアップされて展示されている意匠を鑑賞できるイベントです。嬉しいことに、フラッシュと動画を除き、会場内での撮影はOKでした。
会場に足を踏み入れると、暗い場内で魚たちの姿が幻想的に浮かびあがります。
<花魁 OIRAN>と題した、和の意匠をモチーフとした2m四方の巨大な金魚鉢の水槽には約1000匹の金魚が泳いでいました【写真1】。会場内には様々な形の水槽が並び【写真2、写真3】、多彩な照明と音楽とのコラボレーションが印象的でした。
【写真1】 | 【写真2】 | 【写真3】 |
たくさんの金魚、水槽、光、映像等を最新の技術で表現した水中アート。 巨大な金魚鉢に数千の金魚を泳がせたら美しいだろうという、誰もが思いつかなかったこと、そして思いついても誰もやらないであろうということを、実際にやってしまったプロデューサーの企画力と行動力に感服しました。
アートアクアリウム展 http://h-i-d.co.jp/art/wholecountry/
出張の楽しみ
先日、三重県いなべ市にあるお客様の会社を訪問しました。名古屋から近鉄で富田駅まで行き、三岐鉄道に乗り換えて○○駅で下車、そこから徒歩約30分で目的の会社に到着。
先方にて数件の発明に関するインタビューを行い、終始順調に話がはずみ、そのためでしょうか、帰りは足取りも軽く、三重県が身近に感じられました。
私が乗った三岐鉄道は、車掌一人のワンマン電車でした。切符も厚紙でできていて、子供の頃に乗った電車を思い出し、降車した駅が近代的なレンガ造りであったことも印象的でした。歩いている最中、最近街では見かけられなくなったツクツクボウシの声を聞くことができ、心がなごみ、嬉しかったです。
仕事とはいえ、遠くまで電車で出かけて行き、これまで乗ったことのない電車に乗り、知らない土地を歩いてみるのも、たまにはいいものですね。今後も、お客様からのご要望があれば、遠い場所でも出張したいと思いました。(のび太)
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