「世紀」の天体ショー

  • 2012年05月31日

 こんにちは。SHOです。
 みなさん、5月21日の日食、見ることができましたか?名古屋市内では好条件で観測できたようですが、私が住んでいる東海市では観測には厳しい条件でした。

家族で早起きして近所の方々と一緒に東の空を20分ほど眺め続けていると、雲の切れ間から太陽が、数回顔を出してくれました。合計で3分ほど日食を観察できました。

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(当事務所のスタッフが撮影した金環日食です。撮影場所は、名古屋市内です。)

 今年は、注目すべき天体ショーが目白押しです。3月26日の金星、月、木星の夜空のランデブー、5月7日のスーパームーン、今回の日食に続いて、次は金星の日面通過が6月6日午前から午後にかけてあります(また、8月14日未明に金星食もあります)。6月6日は全国的に梅雨入りしている時期ですので観測条件が厳しいかもしれませんが、次の機会は105年後の2117年なので、2012年にして今世紀最後の天体ショーを是非とも観測したいものです。

 ちなみに、天体観測で必要不可欠な望遠鏡ですが、世界で最初に特許出願したのは、Hans Lippersheyというオランダのめがね職人で(1608年出願)、倍率はせいぜい2倍程度だったそうです。有名なGalileo Galileiは、Hans Lippersheyが出願した内容を知って自作し、木星の4大衛星を発見したそうです。現在ではそれが進歩し、130億光年以上先の宇宙を見ることもできます。技術の進歩はすごいですね。

日食や月食などの予定は、国立天文台のページに記載されています
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/phenomena-list.html
6月6日の金星の日面通過については、下記のページに詳しく記載されています。実際に観測できる現象をイメージすることができます。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/transit.html
130億光年以上先の宇宙の写真はこちら。
http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/hubble_UDF.html
宇宙がどんどん身近になってきてます。これからの天体ショーが楽しみです。

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見て実感! 歩いて体感! わくわく新東名

  • 2012年05月24日

こんにちは。タイムです。

2012年4月14日に新東名高速道路が一部開通しました。これに先立ち、2012年3月20日に浜松市主催で行われたイベント”見て実感!歩いて体感!わくわく新東名”に参加してきました。

場所は、新東名浜松サービスエリア(以下SA)の下り側。企画内容としては、特殊車両展示、ステージイベント、地元の物産展などありましたが、多くの参加者の目当ては、高速道路のウォーキング。これまでも新東名開通前に何度かウォーキングイベントはありましたが、今回は抽選不要だったため意気込んで参加しました。

今回のウォーキングは、本線からSAへ入る道路を、車両の進行方向とは逆に本線に降り、本線を2キロほど歩き、SA出口から帰ってくるというルートでした。自動車専用の高速道路を歩くこと自体が貴重な体験であり、更に、真新しい標識などの設備を近くから観察でき、非常に興味深かったです。例えば、反射鏡の汚れを落とす仕組(風によってブラシが回転することで表面の汚れが取れる仕組)や道路標識の大きさなど、通常なら一瞬で通り過ぎてしまうものを間近に感じることで、いままで気にしなかった道路関係に急に興味が沸いてきました。

<SAから本線へ>     <SA入口の標識>
SAから本線.jpg 入口の標識.jpg

 特に、個人的に目を引いたのは道路の路面でした。前日が雨だったので、道路はまだ乾ききっていない状態でしたが、路肩を見ると、路面5センチのアスファルトの目が粗く、その荒いアスファルトを潜り抜けた水が次の層のアスファルトで受け止められ、脇の排水溝に向かうようになっていました。
 ウォーキングエリアの看板に説明がありましたが、この工法は、”高機能舗装”といい、表面を荒く粟おこしのようにし、排水効果を上げることで、スリップ事故をなくし、また隙間に空気が逃げることで騒音防止にもなっている、そうです。路面が粟おこしのようになっていることで、水の排水効果はすぐに予想がつきましたが、騒音防止にもなっている!土木業界での基本的な技術のことも、こんなイベントに参加して初めて実感することができました。

<路面の写真>          <高機能舗装についての説明>
道路.jpg 説明.jpg

下記”高機能舗装”に関する特許です。
【特許番号】 特許第4069194号
【登録日】  平成20年1月25日
【特許権者】 東日本高速道路株式会社
       中日本高速道路株式会社
       西日本高速道路株式会社
【発明の名称】防水機能を備え高機能舗装と同様の表面構造を有する舗装体

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♥♥♥ヒロの(続)新婚旅行に行ってきました♥♥♥

  • 2012年05月17日

お待たせしました。前回の続きです。前回のブログは、こちら
 ツアーガイドさんの運転する車でラハイナから他の日本人ツアー客とハレアカラ山という休火山へ向かいました。ハレアカラ山は標高3,055m。富士山の8合目ほどの高さです。立派な車道が山頂まで整備されており、あっという間に雲の上の山頂に到着しました。

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 標高1,000m毎に気温が6℃下がるとのことで、山頂は0℃近い気温でした。厚手のダウンジャケットを着ずにはいられません。暫くすると、雲海に夕日が沈んでいくのが見えます。言葉では言い表せないほどの絶景。

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 夕焼け空と入れ替わるように、今度は、目線から上のすべてに星空が広がります。「宝石をちりばめたような夜空」とは正にこのこと。時折、流れ星も見えます。夜空に瞬く星の多さに唯々驚きました。

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 1日足らずのツアーでしたが、昼はホエールウォッチング、夜は山頂での星空観察と2つの貴重な体験をすることができ、忘れられない新婚旅行の思い出になりました。

 さて、1週間の新婚旅行から名古屋での特許の仕事(特許明細書作成業務)に戻り、早くも3ヶ月が経ちました。弁理士試験(短答式)が目前に迫っています。新婚生活を満喫する余裕もなく、試験勉強に励む毎日です。

 弁理士試験翌日(5/21)の朝、日本各地で、めったに見られない天文現象を見ることができますね。金環日食です。名古屋では6:18頃から太陽が欠け始め、7:30頃金環のピークを迎えます。金環日食は、名古屋に限ればなんと932年ぶり、平安時代以来の観測チャンスとのことです。今回見逃すと次に名古屋で見られるのは29年後。とても珍しい天体ショーを楽しんでみてはいかがでしょう?
参考:名古屋市科学館天文情報 http://www.ncsm.city.nagoya.jp/study/astro/astro_news/2012_0521.html
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ますます便利で良くなる中国特許調査サービス

  • 2012年05月10日
 こんにちは、ジンです。 
中国国家知的財産局は、4月から「中国専利査尋システム」および「専利検索およびサービスシステム」という新しいサービスを始めました。

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 「中国専利査尋システム」は、電子出願システムを含むものであり、従来の検索システムに比べ、特許、実用新案、意匠に関する検索をより簡単に行うことができます。そして、従来の検索システムでは「出願番号」および「発明の名称」しか表示されませんでしたが、新しい検索システムでは「出願番号」および「発明の名称」のほか「出願人名称」、「出願日」、「種類」、および「案件状態」等の情報が表示されます。

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 一方、「専利検索およびサービスシステム」は、「中国専利査尋システム」に比べ、より専門的な検索ツールであり、様々な検索機能のほか「特許分析」というサービスも提供しております。現在は「専利検索およびサービスシステム」の試用版しか使えませんが、近いうちに正式版が使えるようになります。「専利検索およびサービスシステム」を活用して、中国への出願希望のお客様のために、今まで以上により良い調査サービスを提供することができるようになります。
 もちろん、中国への出願ばかりでなく、海外への出願についてのご相談、ご要望は、弊所までお気軽にどうぞ。専門スタッフがきめ細かく対応させていただきます。

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雨の中の嵐山

  • 2012年05月10日

こんにちは。ジンです。
今年のゴールデンウィークは京都へ行きました。
 京都と言えば金閣寺、銀閣寺、清水寺等の有名な神社仏閣がたくさんありますが、今回は、嵐山をメインの目的地としました。その理由は、周恩来が日本留学時に書いた漢詩「雨中嵐山」の詩境を体験したかったからです。(周恩来は、中日外交の正常化のために重大な貢献をされ、中国の知的財産権の保護および知的財産法の発展のために基礎を打ち立てた方です。)
 偶然かもしれませんが、その日も雨でした。嵐山に着いたら、目の前に現れたのは、山の下に川が流れている景色でした。絶景とは言えないが、小ぬか雨の中で、山と川の境界がぼやけ、朦朧な山と川の組み合わせでした。
 川沿いの道に沿って、しばらく歩いたら、「雨中嵐山」が書かれた石が見えてきました。

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原文:
 雨中二次遊嵐山,兩岸蒼松,夾着幾株櫻。
 到盡處突見一山高,流出泉水綠如許,繞石照人。
 瀟瀟雨,霧濛濃,一綫陽光穿雲出,愈見嬌妍。
 人間的萬象眞理,愈求愈模糊,模糊中偶然見着一點光明,眞愈覺嬌妍。
 

訳文:
 雨中に、再度、嵐山を遊覧した。
 両岸の蒼い松は、幾本かの桜を夾(はさ)んでいる。
 突き当たりの處に突然、一つの山が大きく現れ、澄んだ清い水の流れが石を繞(めぐ)り、その水のきらめきが人を照らしている。
 しとしとと静かに降る雨は、霧となりぼんやりと霞みを増す。
 一条の陽光が雲間から射し込み、ますますあでやかさが現われる。
 人の世のあらゆる事象や眞理は、追求すればするほど、ぼんやりとしてくる。
 ぼんやりとしたその中に、一つの太陽光を見いだした時、真の美しさが感じられる。

 雨の中の嵐山にピッタリ合う詩でした。
 周恩来は、詩の中で世間の真理が「模糊」(ぼんやりとしたさま)だと言っていますが、この「模糊」こそ、中日文化の交点であり、中日文化の精髄ではないかと考えました。しかしながら、知的財産(特許、実用新案、意匠、商標、著作権)の世界では、互いの利益のために、「模糊」が禁句となり、明確なラインが求められています。内(自)と外(他)をはっきりするためであり、侵害であるか否かをはっきり判断するためです。遠い将来かもしれませんが、内と外との区別がない一つの世界になったときは、明確なラインが要らなくなり、内外の差別もなくなるでしょう。たいへん有意義なゴールデンウィークでした。


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紙か、電子か・・それが問題だ!

  • 2012年05月07日
こんにちは、譲渡証書です。
5月になり、束の間の春を終え、もう初夏と言ってもいいぐらい日差しが厳しい毎日ですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は特許事務職員のお仕事の一部を紹介したいと思います。

前回の記事でオンラインで日本特許庁へ出願できると書きました。
毎日出願して、それだけで終わり。ではありません。出願した書類の写し、すなわち控えをお客様へ送付しなくてはいけません。

控えを送付する形態として、大きく分けて紙か(オンラインで送信したものを印刷しホッチキスで留める)、電子データで送るかの2つに分かれます。お客様の希望によっては、特定の記録媒体にデータを保存して送ることもあります。

控えについて、紙だけでいいよ、というお客様もいれば、電子データと紙の両方を希望されるお客様もいらっしゃいます。最近は電子データを希望されるお客様が増えてきました。電子データだと、作成しやすいというメリットもありますが、紙を印刷してそれを綴じる作業も、ひとつひとつの案件の重みが感じられ、悪くありません。紙の場合、何の控えなのか一目瞭然という利点もありますね(目も疲れませんし・・)。

また、電子データはEメールで簡単に送付できてしまうので、取り扱いには十分に注意しなくてはいけません。この控え作りだけの話でないですが、紙・電子それぞれの長所短所をしっかり頭に入れて日々の業務に臨みたいものです。特許事務の仕事は、正確、スピード、お客様への心配りなど、多岐にわたり対応が必要とされ、たいへんやりがいを感じます(^_^)v。


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